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時の流れの落し物

日常生活の中で生れたもので、今は忘れられているもの、そんなものを見つけていきたい。

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●江東区区民まつりに披露された、深川木場の角乗り

「広辞苑」に、
<①木場とは、材木を貯えておく場所。
②材木商の多く集まっている地域をいい、特に、江戸深川の木場は、元禄(1688~1704)年間、幕府の許可を得て材木市場を開いたのに始まり、材木問屋の多いことで有名。1974~76年(昭和49~51)大部分が南東方の埋立地の新木場に移転。>と要領よく書かれております。

リサイズ30演技決まるP1060728


その木場で働いて居る人を「川波」とよびその人たちが、日常、鳶口を使って筏を組んだりしていました。今に伝わる「木場の角乗」はその中から生まれました。

 「角乗」の歴史は古く,江戸時代の初期に遡る。元来筏師の余技から発し,多年改良工夫を重ねて,昭和27年に都の無形民俗文化財の指定を受けている。
 水に浮かぶ材木を鳶口一つで乗りこなして筏に組む作業の余技であるが,数々の技術を加えて水上の曲技として発達した。角材を使うことから高度の技術は必要…

と、関係者が書いています。

以前は、門前仲町黒船橋畔で、「海の日」に実演されていて、昭和30年代に見に行った記憶があります。現在は、江東区民まつりに木場公園の広場中央にそのために設けられている角乗池で行われています。

場所はここです

リサイズ30 木場公園マップ・江東区民まつり


懐かしく、見学に行きました。


<角乗になくてはならぬものは「おはやし」である。「葛西ばやし」と称せられる,笛1人,鉦1人,大太鼓1人,小太鼓2人の5人一組で編成される。鉦は「ヨスケ」と称され,他の四人の演奏を助けるもので一番難しい。
神田ばやし,砂町ばやしと称せられているものもすべて同じである。「角乗」は,乗り手,口上師(川並が演じる),おはやしが三位一体になってこそ初めてその真価が発揮されるのである。>


囃子

リサイズ30囃子演奏P1060678

地乗り

 <角乗りの技には大きく分けて十二種類前後もあるが,最初におこなわれるのは基本型ともいえる「地乗り」である。タメ竿といわれる竹竿をもって素足で角材に乗り,竿で調子をとりながら角材を回転させる。それが終ると角材の七分三分のところで逆立ちをする。>

リサイズ30青竹を使って地乗りP1060685

口上・尾張名古屋の金の鯱

リサイズ30地乗り・逆立ちP1060686

かわせみ

< 「かわせみ」は,子供を肩車して角材を回す。子供を肩に乗せているところが鳥の「かわせみ」に似ているため,この名がついたといわれる。演技のころあいをみて肩の子供はわざと水中に落ちる。そしてかねてふところに忍ばせておいたひよっとこの面を水中でかぶって出てくる。このところは花かご乗りと同じ。角材に引き上げられた子供は,ここで馬鹿踊りをやる。近年は,子供がいなく本来のものはおこなわれない。形だけのものになっている。>

リサイズ30肩車でP1060693

相乗り
 
<二人一組で一本の角材に乗り,それが正面に向かって左右二組でおこなう。どちらか上手な人がリードするようになるが,二人の意気がぴったり合わないと角材がうまく回転しない。それが終ると二組の四人がそろって逆立ちをするが,初めと終りがそろわなければいけない。>

リサイズ30二人で地乗りP1060699

リサイズ30二人で逆立P1060696

駒下駄乗り

< 「駒下駄(こまげた)乗り」は読んで字の如く駒下駄をはいて角材に乗る。
 下駄の歯がうまく角材にかからないと回転しない。「駒下駄乗り」がうまくこなせると「高下駄乗り」に移る。高下駄乗りは下駄の歯が高いだけにそれだけ難かしくなる。>

リサイズ30駒下駄で足元P1060702

リサイズ30角材の角を高下駄でP1060709

扇を開く

リサイズ30扇子を開いてP1060707

カラカサ乗り
 
<「カラカサ乗り」は,タメ竿のかわりに番笠を持って角材に乗る。真ん中に出たところでカサをパッと開く。そしてカサをさしながら角材を回転させる。タメ竿を持っていないため安定が悪く,ちょっとした風でも影響される。>

リサイズ30唐傘P1060710

このあと風を切って傘を開くときにバランスを崩して…


梯子乗り
 
<「梯子乗り」は角乗りの中でも呼びものの一つである。地上でおこなわれるトビ職の「梯子乗り」は,四方八方からトビ口で安定させるが,角乗りのそれは冂字形の土台が角材と梯子をつなぎ,わずかにタメ竿が土台の横から水面に浮かんでいる程度に過ぎない。これを安定させるのは,角材の両端に乗っている助演者が手している二本のタメ竿である。演技は三人が交互に行い,「つま八艘(はっそう)」「遠み」「八艘」「背亀(せがめ)」「腹亀」「腕だめ(腕だめし)」「吹き流し」「一文字」とすすみ,「膝とめ」「くもの巣がらみ」で終わる。>

リサイズ30梯子を組むP1060714
リサイズ30演技決まるP1060728
リサイズ30演技P1060727
リサイズ30演技決まんるP1060730

花かご乗り

< 「花かご乗り」は,花で飾ったかごに人(昔は子供)を乗せ,かごを担ぎながら角材を回す。二人の間はかごでつながっており,相乗りとは違った意気が必要だ。本来ならころあいをみて,かごに乗っている子供がわざと水中に落ち,水中でお面をかぶって出てくる。からのかごは,先方と後方が反対になり「もどりかご」としゃれこむ。>

リサイズ30駕篭の子供P1060738

リサイズ30駕篭の前棒に肩を入れるP1060739

絵入り・リサイズ30駕篭を舁きながら角材を舞わすP1060743

三宝乗り

< 「三宝乗り」は読んで字のごとく角材の上に三宝を乗せ,その上に乗る。三方は不正形に積み重ねてあり,しかも足駄をはいて乗る。タメ竿を持って立ったり,片足をあげて右手に扇子をひらく「義経八艘とび」,扇子をたてに口にくわえて,タメ竿を三宝の穴にさして逆立ちする「鶴の餌ひろい」,そして終りに,「獅子の子落とし」といって,足駄をぬぎ三宝をけとばして角材の上に飛び下りる。>

リサイズ30三宝乗り・三宝を重ねるP1060744

リサイズ30三宝の上で扇を持ち遠見P1060750
2016・11・9 三宝乗り


多くは、

「川並」考

第六章 角乗りと木遣
元(株)カクマル役員
酒井利勝


氏の文章をそのまま引用しています。写真と文章とが合致しているかどうかは、引用者の責任です。

一見の価値ある行事です。

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