時の流れの落し物

日常生活の中で生れたもので、今は忘れられているもの、そんなものを見つけていきたい。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

●外国語の人名・地名の音訳あれこれ。間違いの多い!聖路加病院

外国語の音を漢字の音・訓を借りて表すことを「音訳」といいます。

難しそうですが、英語の、クラブを、俱楽部、と云うがごときものです。

アメリカは、亜米利加  これを略して 米  
フランスは、仏蘭西   これを略して 仏 
ドイツは、 独逸     これを略して 独
イギリスは、英吉利   これを略して 英

日常、常に目にしております。

ニュージーランドは、新西蘭 または、 新西伊蘭土と書くのですが、大地震の報道の時、略しては通じないと思ったのでしょう、新聞の見出しは「NZ」と書かれていましたね。

日本では、カタカナがありますから、時に応じてこれらを使い合わけています。

り 米の振り仮名 最近では、振り仮名をつけて読み方の誤解を避けています

漢字だけの国、中国では、この音訳に頼らざるを得ませんね。

アメリカを中国では、美利堅合衆国を略して、美国(みこく)です。北京オリンピックの中継でアメリカ選手団の先頭には、美国と書いたプラカードをもっていました。

フランスは、法国   法蘭西
ドイツは、 徳国    徳意志
イギリスは、英吉利
とか。

これが人名になると、大変難しく、記憶に残っているものが幾つかあります。

アレキサンダー   歴山
キリスト        基督
ジンギスカン    成吉思汗
ハムレット      狂公子
ナポレオン      奈翁
ニュートン      牛頓
シェークスピア    沙翁
トルストイ       杜翁


この中では、成吉思汗や沙翁などは特に思い出深いものです。

昔、洋画のポスターに、紐育や桑港の文字をよく見かけたような気がします。紐育は、ニューヨーク。桑港は、サンフランシスコです。また、沙翁がシェークスピアで狂公子がハムレットなど、どういうことか音訳の根拠などがよく分らないものは、そのまま覚えてしまうので、却って間違いはないのでしょう。

ところで、

築地にある「聖路加国際病院」の呼び方が、ほかの音訳にくらべて、よく意味の通った、難の無い自然の表記だと思うのですが、それなのに逆に、如何にも正しくない呼び方が主流になっているようです。

聖ルカ国際病院が正しい呼び名ですね。

ほとんどの人が、「路加」を文字通り「ろか」と読んでいるようですが、「路」には「る」と云う読みもあります。

それより何より、聖書にある「ルカ伝」の「ルカ」ですから、間違えようがないと思います。「ルカ」だと分かっていて、文字につられて「ろか」と読んでしまうと云うところがその原因のようです。あまりにも名訳のせいでしょう。

お節介なことですが、この病院の名前について元をたどってみましょう。

り P1000931

この下をくぐって中に入りますと、大きな像が置いてあります。この人が「聖ルカ」と呼ばれる医者です。
新約聖書「ルカによる福音書」および「使徒行伝」の著者で、西洋絵画では、文字の読めない人にもその人と分かるように医者(歯医者)や画家として描かれる守護聖人です。

り650聖ルカ像タテP1000929
この写真の左下に、聖ルカの文字がみえますが、ここには
り650聖ルカ像解説P1000930 聖ルカ病院はこの精神を受け継いでいます。と書かれています。


聖ルカと書かれた通りの名前のプレートがありますし、看護大学の案内標識には、ローマ字で書かれていますが、これを見ればすぐにわかると思いますが…
り650聖ルカ看護大学P1000851 り650聖ルカ通りP1000860 聖ルカ通りとありますね。

話、変わって、病名も音訳で書かれていた時代があるようです。

実布的里  ジフテリア
虎列拉    コレラ
窒扶私    チフス
赤痢     セキリ


赤痢は今でも現役で使われているのでは?

読売新聞(東京版のみ?)に連載されている「森まゆみのむかしまち散歩」で、駒込病院のことが…。

明治時代の駒込病院の医局日誌、

「入院、実布的里2、虎列拉1、窒扶私1、赤痢4 死亡、赤痢1」(明治32年・7・5)
駒込病院の入院とかけてノルドのお客ととく、心は夜になるとくる」(同7・17)
ノルドとは北廓。すなわち吉原遊郭のこと。夜中の急患に死者もびっくりしたでしょうが、医局日誌に吉原が出てくるとはね。

と書いています。

フランス語で「北」の意味の「ノール(Nord)」を「ノルド」と読み違えたもの。

一般的にそのように使われていたのかもしれません。

吉原は、「北国」「北州」「北廓」との別名があり、それを、「ノルド」と云っていた人もいたということがこれで分かります。因みに、品川は「南国」などと呼ばれていたとか。


読み違いの2例をもってこの文章の結びにします。


PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

トラックバック

トラックバック URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。