時の流れの落し物

日常生活の中で生れたもので、今は忘れられているもの、そんなものを見つけていきたい。

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●日本橋高島屋東京店の建物は、重要文化財。西洋と東洋の意匠の融合がたのしい

平成21年、高島屋東京店は、百貨店建築初の重要文化財の指定を受けたとのことです。
同店では、申し込めば、そのあらましを現地で案内をしてくれます。それに参加して写真に納めてきました。
同店の創業は、天保2年(1831)京都烏丸にはじまるとのことで、出身地近江国高島郡(現在滋賀県高島市)から屋号たかしまや。のち、高島屋に。
東京へは日本生命の建設したビル(かつての日本生命館)を借りて日本橋の現在地に進出。
昭和8年のことで、現在は、日本生命は、別の地に移り、高島屋が全館を使用しており、この時の建物をベースに昭和27年、昭和29年、昭和38年、昭和40年に増築。これらすべて一括して、重要文化財に指定されたのだといいます。

その前に、創業以来使われているという「高」という字を丸で囲んである同店のマーク。一歩一歩001

昭和8年、この建物の建築時に、「東洋趣味ヲ基調トスル現代建築」という様式を求めた設計図案競技で一等当選した、高橋貞太郎の案が採用され、その意匠を継承しつつ、近代建築の手法をふんだんに取り入れた、村野藤吾による増築により全体が調和のと取れた昭和建築の名作として評価されのだと言います。まず、正面。小型カメラでは、その素晴らしさは表現できませんが…

外観P1010646 (640x480)

増設部分は、建物南側、見ていきましょう。つなぎ目に大胆にブロックガラスを使っています。

1次増築継ぎ目P1010617 (640x<br />466)

消火栓と見えるところが、「日本生命」の入口のあったところで、真ん中あたりのアーチ状の所に、物を外した痕のよう見えるのは、「日本生命」という文字があったといいます。

3次増設継ぎ目P1010620 (640x480)

つぎの継目です。増築などと云う話を聞かなければ、全く、わかりません。商売人の縁起物、白蛇のモニュメントで変化をつけています。

正面および北口の入口にあるのですが、ここを通る人が気が付かず、ほとんど目に触れないでいると思われるものがあります。それを…

エンジェルP1010604 (640x480) キューピットP1010629 (640x479)


外観から細部を見ていきましょう。正面ですが、赤でかこってあるところに注目 正面赤

案内はコンシェルジュの松丸さん。記述に間違いがあれば、筆者の聞き誤りです。ところどころ筆者の知見を加えていますが、いずれも間違いは御容赦を。

文字入り垂木・雷文P1010648 (640x452)

雷文…雷を表した文様です。ラーメンのどんぶりのフチでよく見かけるものですね。中国の殷の時代(紀元前1500から1100年)雷が天の意思を示すものと考えられ、それを伝えるのは皇帝など高貴な人なのでその身の回りをあしらうものとして使われているとか。また、魔除けなどとも。映画「ベンハー」にも画面に映ってていたような記憶もあります。中国映画、韓国ドラマなどでもよくみかけます。この後も少し形の違うものがでてきます。
そして、また、ギリシャ雷文と云うものもあるようです。また、万年筆のモンブランにも、この意匠が取り入れられているものがあるとか。「ライモン」は、「ラーメン」だけではないぞ。いろいろに発展しているようです。
因みに日本では、室町時代、能の衣裳に力強い人物にこれを使うようになったといいます。

垂木風…東村山の千体地蔵堂の例を参考までに… 以下の写真でもそれらしきものを脇に示してみます。

釘隠し…お寺などで見かける飾りの一種です。

このように、重厚な西洋建築に東洋風な飾り意匠がふんだんにあしらわれております。以下、それらを示していきますが、このほか、まだまだ他にもありそうです。

正面・擬宝珠・トキョウP1010615 (640x480)

「斗拱」と「肘木」の区別がよく理解しておりませんのでおかしなことを書いているかもしれません。それらしいものをもってきて東洋風の例としてこんなものとして示しております。

コンシェルジュの案内・説明鉄扉P1010609 (640x479) (1)

コンシェルジュの松丸さん。正面の鉄の扉の文様を説明してくれいます。

文字入り鉄扉P1010611 (640x471)

アカンサスは、このブログの5月で取り上げています。

文字入り水飲み場P1010610 (640x474)

正面入口前にある水飲み場です。今は使われておりませんが筆者子供のころは、ここでのどを潤したことがありました。

建物の中へ入ってみましょう。

肘木と格天井雷文P1010633 (640x479)

一階の天井です。美しいですね。この天井を格天井と云います。これもお寺の天井に使われている意匠です。

  文字入り肘木・格天井P1010606 (640x465)  文字入り格天井・肘木P1010607 (640x461) 拡大してみてください。 
増築部の照明も格天井風に 格天井風の照明P1010645 (640x473)

豪華な折上格天井も。エレベーターで屋上へそのエレベーターホールの天井です。

折上格天井P1010638 (640x474)

店内柱や階段は、イタリアの天然大理石が使われており、アンモナイトなどの化石が見つかります。

イタリア天然大理石P1010636 (640x480)   イタリア天然大理石アンモナイトP1010635 (640x479)

駆け足で見てきましたが、なかなか面白っかたので、力量不十分ですが、以上を記録してみました。

日本橋や室町あたりの建築物、じっくり見てみるといろいろ発見がありそうですね。


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